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2020/05/02 翠兎、チョイノリのエンジン分解 その2

このチョイノリのエンジン、
かなり特殊です。
クランクケースとシリンダーが一体化している。
どうしてこういう形になっているのか???
勝手に素人が考察してみるに・・・
まずは部品点数の削減。
それと工作精度の問題。
クランクベアリングは機械の力でケースに圧入し、さらにクランク軸も圧入が必用。
これにはシビアな精度が必用で、ここの精度が悪いとエンジンがちゃんと回らない。
たいていのエンジンはクランクケースをピストンの上下方向に対して、
同じ向きの縦方向に組み付けるのだが、対してチョイノリのクランクケースは
ベアリングを挟んで横方向に組まれている。
これならベアリングの圧入という作業は省略され、ベアリングがはまったクランクを
ケースで挟むだけよい。これは斬新な発想だ。

IMG_8678_R.jpg

あと、シリンダーも一体となっていれば、ケースとシリンダーをピストンに対して、
狂いなくまっすぐに組付けなくてはならない。
ジョグエンジンで組み直す時は、車体を縦に吊り下げて、ピストンが重力に対して
完全に上下に動く状態にし、シリンダーとヘッドを載せてネジを軽く締め、
セルを10秒回してからネジを少し増し締め、またセル10秒、また増し締め、
これを3~4回繰り返して、ピストンの動きに対して最も負荷が低いポジションとなるように
シリンダー位置を調整していた。
これをシリンダーの芯だしと呼んでいたが、エンジンチューンしている者は
少なからずやっていたことだと思う。
工場で組まれるときはどのようにしているのかまでは分からないが、
ネジ穴はネジがカツカツの大きさではないし、そもそもネジ穴の位置がずれている
ことも考えられることであるから、やはりそこは慎重な作業が求められるはず。
ところが、これを一体化して鋳造してしまえば、ずれることはあり得ない。
クランクとシリンダーさえ、しっかりと位置が合っていれば、
ヘッドは多少ずれていても関係ない。あとでバルブクリアランス調整すればよい。
ということを考えるとこれは本当に素晴らしいアイデアだ。
スズキ歴史観でど真ん中で鎮座まします理由もうなずける。

IMG_8679_R.jpg

エンジンはすごい!
しかし、問題はそれを分解しようとするワタシにあった・・・
全部外したはずなのに、どうしてもケースが割れてくれない。
はちまる先生が書かれているように、クランクケースを止めるボルトを少し緩めた状態で、
金槌でそのボルトの頭をドッカンドッカン叩いても割れない。
どうなっているのだ~~~~
30分くらい格闘してもどうしても割れない。
初心に戻って改めてWEBではちまる教本を確認すると・・・
あ、奥にかくれたボルトが一本、見落としてまだ締めたままだった・・・・・
しかもそのボルトのネジ穴は、無理にボルドを締めたまま開こうとしたことで潰れている。
く~~~しかし、6本で固定されているのが5本になったところで・・・
圧力かかるところでもないし、もうええか。悩んでもどうしようもないし。
ということで、それは無視して作業を進める。

IMG_8680_R.jpg

やっとピストンを抜くことができた。
シリンダー、少しは傷なんかあるのかな?と思ったけど、めっちゃきれいやん!

IMG_8681_R.jpg

ほら。

IMG_8682_R.jpg

リムーバーであわあわにして擦る、を繰り返してここまでとなった。
そんなにきれいになっていないが、まあこれで良し。

IMG_8683_R.jpg

入っていたピストンも側面は傷一つなかったが、今回はお役御免

IMG_8684_R.jpg

新しいピストンとリングを用意

IMG_8685_R.jpg

これまで、2STのピストンしか交換したことがなかったけど、
4STはこんなにあるんやな。オイル混合と分離ではこれだけ違うのか。

IMG_8686_R.jpg

2STで使っていたクリップピンは「の」の字タイプ
真ん中の部分をラジオペンチでつまんでくるりんと回せばすぐに入った。
しかし、この純正ピンは「の」じゃなくて「〇」の切れ目があるタイプ
これはつかみにくい・・・
普段使っているラジオペンチではつかみきれなくてすぐに回ってしまう。

結局、ホームセンターへ行って、より精密で強度の高いラジオペンチを買うことに・・

いいペンチ使うと・・・・
くりん、と入ったわ!
やっぱり、道具はいいもの使わないとあかんのね・・・・



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コメント

隠しボルト?

穴の奥にボルト・・ありました確かに。
チョイノリエンジンは奥が深い・・

オアトガヨロシイヨウデ・・

Re: 2020/05/02 翠兎、チョイノリのエンジン分解 その2

残念でした…
そりゃ、ボルト締めたままでは外れません…

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