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北海道厳冬期雪中ツーリング その6

今日は語り尽くせない!
おそらく途中で終わるかも知れないがご勘弁を

美深キャンプ場で朝を迎える。
テント内温度はマイナス5度、テント外はマイナス15.7度だった。




なかなかの冷え込み具合だが、こちらではこんなもんか?
あたりを少しだけ歩いたが、とても美しい景色が広がる。






ついでに相棒の記念写真を




リラックマが好きですが、なにか?

昨夜は星空が広がってきたので、今日は恐らく晴れだろう。
さあ、一気にゴールを果たそう!この天気がいつまで続くとも限らない!

美深からはひたすら40号を北進する!
これぞ北伐!

だが、やはりこの土地は侮れない。
少し北上するだけでガラリと道の様子が変わる。
それまで道の中央はドライだったのがカーブを曲がった途端、一面真っ白な路面になったり、
また、ドライに戻ったかと思えば、次はドライな二本のレールだけが残り、あとは真っ白…
その二本のレールも途切れ途切れとなり、所々にアスファルトが見え隠れするまだら模様の道になったり…

景色はいいはずなのだが、全くもってみる余裕もなく、神経をひたすら路面に集中し、次々と変わる路面に対応しなければならなかった。
天気は良い。
しかし、その太陽の熱のおかげで氷が溶け出している。
溶けかけの氷はかなりやばい。
まさにアイススケートリンクの上を二輪のバイクで走っているようだ。
真っ白な路面ならタイヤのすべり具合も一定でなんとなく先が読める。
しかし、溶けかけの路面は、どれほど滑るのか、はたまたそれほど滑らないのか…
走行しながらの一瞬では全く見極めららない。
なので、とりあえず、ドライな路面の上にタイヤを置くために右や左に修正を絶えず続けながら走る。
ただ、ただ、肩に力が入り続ける。
なかなかのシンドさやな。
これなら、晴れてなくて曇って氷が溶けない方がマシかも知れない。
太陽が高度を増すにつれ、その複雑な路面状況も、その難易度を増していく…

また、思っていたよりも交通量も多く、大型トラックがかなりの速度で走っている。
こちらはなかなかスピードの出ない小型バイク。
後ろからトラックが迫れば、ウインカーを出して脇に寄って追い越させるのだが、その脇に寄ることだけでも大変な難易度だ。
そんな走行を延々と続けていく。
ちょうど、対向から大型トラックが見えた。
また、後ろからもトラックが迫っている。
路面状況は先の超難易度が高いまだら模様。いったいどこがグリップするのか?
ふと視線を対向車線のトラックに向けてから路面に戻した瞬間、
本当に瞬きをするほど一瞬の出来事だった。
ドライ路面から溶けかけの氷の上に乗り上げたその時、フロントのグリップが失われた!
足を出して路面を蹴ったりバランスを取る、その隙すらないままに車体は右に倒れた!
右手はアクセルを握ったままだ。
右足はつま先が赤いコンテナに挟まれた。
体がバイクに引きずられるようにセンタラインに向かって滑っていく。
その真正面には猛進してくるトラックだ。
止まらない!止まらない!
止まれ!止まれ!
そう念じながら左足のスパイクを氷に突き立てる!
せめて、曲がってくれ!
まだ、進み続ける。

トラックはブレーキを踏む様子もない。
ドライバーの表情までが見える距離だ。
トラックは止まるどころか、進路すら変えようとしない。
声すらでない。
耳には氷を削るバイクの音しか聞こえない。
そして、トラックがあと少しで僕をミンチに変えてしまう寸前、氷を削る音が止み、センターライン上でかろうじて止まった。
その瞬間、トラックは爆音で通り過ぎた。
続いて真後ろを同じく大型トラックが過ぎ去った。

そこで僕は一言!

ミッション・コンプリート!

来年はハリウッドで、トム・クルーズの後を引き受けます!

俺はついている!
最高に気分が良かった。

これだからバイクはやめられない。
別に死にたいわけではないが、このスリルがたまらなく刺激的だ。
やはり、バイクに乗る奴は馬鹿だ。それも強烈な馬鹿だ。
俺はその先頭グループにいるのかもしれない。
それぐらい馬鹿だ。
でも、確かな感覚、それは、
俺は死ななかった!ということ。
なんという刺激!なんという快感!
さあ、旅を続けよう!
命を懸けて完走だ!
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コメント

No title

このブログを書いているという事は無事であったのは判っていながらドキドキしながら読ませていただきました。
憧れを込めて、
『貴方は最高の馬鹿ですね。』(笑)

No title

> ケセパサランランさん
ありがとうございます!
最高のお褒めをいただき、嬉しいです。
今、敦賀港へ向けて航海中です。
無事に家に帰ったら更新続けますね

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