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北海道冬季ツーリング 北伐 まとめ




物好きにもほどがある「北海道冬季ツーリング」ですが、
いくつかの要点さえ押さえておけばそれほど難しいとは思いません。

実際、嫌味に感じるかもしれませんが
「割と思っていたよりも簡単だった」という印象です。

その要点ですが
①確実な機材準備。
②天候を把握する。
③臨機応変な進路変更
④決して慢心、油断せず、用心を尽くす。

これらの点さえ押さえておけば、それほど難しくはないと思います。

①機材準備
テント
冬季の北海道キャンプでは、普通のキャンプツーリング機材だけでは不十分です。
テントはなんでもいい、という方もいますが、
風も雪も強い夜にテント内で食事を作るのは結構大変ですから、
それらを行うつもりならそれなりの道具が必要です。
そんな夜はテントしないよ、とか、
宿泊はビジネスホテルかペンションだよ、って人は無関係ですが。

マット
私はサーマレストのリッジレスト+モンベル:エアインフレータブル5cmを使用していました。
常に重ねて使っていたので、1枚では足りないのか?
と質問されると困るのですが、2枚で使われている方が多いです。
でもリッジレストはそんな環境でも1枚で十分なように作られているはず!
なんで、自信あるかたは1枚でもいいかも?

バーナー
ガス系のバーナーは、燃料がブタンです。
ブタンの沸点は0℃なので、氷点下の環境ではガスが気化しにくいです。
すると、最強にしてもちょろ火にしかならず、危険はないですがなかなか暖まりません。
ガソリン系はいろいろ種類ありますが、私はSOTOのホワイトでもレギュラーでも使える、プレヒート不要のバーナーでした。
これはボトルを2本用意して、1本が空になれば翌日のガソリン補給の際に入れてもらえばいいですし、
700mlボトル1本で2晩は余裕で持ちましたから、安心して使えました。
寒い夜は暖をとるため、バーナーの上に網だけ置いてずっと火をつけていました。
また、毎日インナーブーツを乾かす必要もあったので、燃料はあればあるほど安心です。
ただし!扱い注意!!
私は一度、火を絞りすぎて立ち消えし、しばらく気づかずに慌ててライターで点火しなおしたら、周りにこぼれていたガソリンに引火してしまい、
前室のグランドシートが火達磨になりました。
危うく、暴風雪の夜に焼きだされるところでした。
取り扱いは要注意です。

シュラフ
モンベルのダウン#0を使っています。
外気温マイナス15℃、テント内マイナス5℃でも快適でした。
ただし、テント内に結露した氷がシュラフに落ちてきて濡れます。
これを防ぐためにシュラフカバーをしましたが、
結局、身体から発した水蒸気が冷たいシュラフカバーで結露して、
シュラフを濡らしてしまうのです。
どっちにしろ、シュラフは濡れます。
これはバーナーであぶるわけにもいかないので、2~3泊ごとに普通の宿に泊まって乾かすか、コインランドリーに行って乾燥機に入れるくらいしか、対策はなさそうです。
ほか、ダウンではなくプリマロフトという化繊のシュラフにするという手もありますが、どうしても重量と体積が増えてしまいますので、どこを重要視するかはその人次第です。

テントシューズ
エクセロフトのふわふわテントシューズです。
これはとても暖かいし、テントの回りが雪か氷なら、
これをはいたまま外に出たりしても濡れません。
そして、そのままテントに戻って、
テントシューズをはいたままシュラフに入ります。
足元は超、あったかでぐっすり眠れます。

食料
コンビニがたいていの街にあるので困ることはありません。
今回試したおもちは非常食としては使いよいです。
カップ麺はゴミがかさばるので避けました。
冬の道内ではゴミを捨てるところが極端に少ないからです。
コンビニも、ゴミ箱を店内に設置しているところが多いです。
たぶん、雪で埋まったり、カチンコチンに凍り付いて開かなくなったりすることが多いからだと思います。
なのでできるだけゴミは出さないようにするのが一番です。

宿泊場所
安心安全なのは道の駅です。
しかし、今年は一度も使用しませんでした。
やはり、人にお勧めはしません。
あれはトイレという公共の場所で、宿泊場所ではないからです。
そう言い出すと泊まるところがほぼなくなってしまうのですが、
そのとおり、本当に困りました。
通年でなにかをやっているところで夏はキャンプ場を併設しているところ、
こういうところがお願いして泊まらせてもらい易かったです。
今年でいえば日の出公園です。
ここは冬はクロスカントリースキーを営業しておりますので、
日中は人もいるし、駐車場は除雪されています。
その片隅をお借りしたいというお願いは、夏にキャンプ場を営業している立場上、理解してもらいやすかったです。
もうひとつは朱鞠内湖でした。
ここも、夏はキャンプ場、冬はワカサギ釣りで営業しています。
よって、こちらもお願いすれば快く承諾いただけました。
他にもこういったところがあるかもしれませんが、現地に行ってみなければわからないので、最初は宿に泊まるほうが無難だと思います。
道の駅と宿泊施設、温泉施設が併設のところは結構多いですし、
冬場はおそらくどこの宿泊施設も満員になることはないだろうと思います。

バイク
今回は250cc オフローダーのセローを選びました。
別にオフローダーでなくても良いかと思いますが、
軽くてちょうど良いパワーで、積載量が大きくて・・・・
と考えるとここに行き着きました。
昨年の赤兎、CT110も良かったのですが、
どうしてもパワーと進みたい距離、日程が合いませんでした。
あと、トラックに追い立てられたときに、
トラックよりも速く走れない赤兎はやや力不足を感じました。
キャブ車も要注意です。
キャブヒーターが必須だと思います。
このあたりを勘案すると、パワーもあってインジェクションのカブ110なんかはちょうど良いマシンかと思います。

タイヤ
市販のスパイクは最悪です。
知人がそれで行くと言い出したら全力で阻止します。
今回、専門店である「モタロー」さんで製作をお願いしましたが、
すばらしい出来だったと今でも思っています。
これを自分で作れるのなら自分でやってもいいでしょうが、
私には自信がありませんので、仮に再び挑戦することがあっても
モタローさんにお願いすると思います。
ちなみにチェーンで行こうなどと思い上がっていたら必ず痛い目にあいます。
要注意です。

ハンドル周り
グリップヒーター+ハンドルカバーは2年続いて二重にしていました。
これは誰もやっているのを聞いていませんが、大正解です。
ほとんどグリップヒーターが不要です。
グローブも薄い合皮のもの1枚です。
グローブのままジッパー、ヘルメットのベルト、スマホ、全部扱えます。
逆にグローブを取ると大変危険な場合があります。
素手で雪を触ってしまって完全に指先の感覚がなくなってしまい、
グリップヒーター最強にしてなんとかあったまったことがありました。

充電
スマホは衣類のなるべく皮膚よりのあったかい部分に入れたまま、
充電ケーブルをジャケットの下から垂らして、バイクから伸ばしたUSBケーブルにさして常時充電していました。
それでも、スマホで撮影を始めて30秒ほどで落ちてしまうことが数度ありました。
マイナス10℃を下回る環境でスマホを裸で使用するとそうなりました。
これは対策の方法があまりありません。
ちなみにバイクから伸ばしているケーブルはアクセサリー連動ではなく、
常に通電させている状態でした。

始動性
オイルを標準の10W-40ではなく、5Wー40にしました。
マイナス15℃でも新車セローのセルは軽く回り、一瞬でエンジンは掛かりました。
マイナス15℃程度であれば特に心配はなさそうです。

衣類
アンダーウエアは3枚
1番下:ミズノのブレスサーモ上下
2番目:モンベルのエクスペディション用ウール上下
3番目:RSタイチの防風ブレスサーモインナー

正直、これは多すぎです。
どれか1枚減らしても実感は変わらないと思います。
どれを減らすべきか?と考えると3番目のタイチかな?
理由は重いことと、意外と水分を吸ってしまったことです。
持っているものを全部着てやった!という感覚なんで、
無理にこれほど着る必要なまったく感じません。

ミドル(中)
上:モンベルのフリース
下:ホームセンターで買ったフリースパンツ

ミドル(外)
上:モンベル、ダウンジャケット
下:モンベル、エクセロフトパンツ

アウター
アルパインスター、ツーリングジャケット上下
これはあったかいです。重いです。
この重さゆえ、今年はどうしようか悩みましたが、やはり安心を取りました。
結果、一度転倒しましたが、このウエアのパッドに今回も助けられました。

どうですか?
たくさん着ているでしょう?笑

正直多すぎです。
マイナス5℃よりも温度が高いときはダウンジャケットは暑くて脱いでいました。
暑いのを我慢すると水蒸気が首筋からヘルメット内に進入して、
シールドを曇らせてしまいますので、
身体は冷やさず、温めすぎず、という適度な状態を維持しないとなりません。
で、今回はほとんどマイナス5℃以下にならなかったので、
ダウンはたいてい脱いでいました。

バラクラバ(目だし帽)+ネックウォーマー
バラクラバは目以外を露出させないため。
ネックウォーマーはウィンドストッパーのもの。
普通、バラクラバは風を通してしまうので、
首筋は風を通さないもので二重にしてました。
ちなみにバラクラバを面倒くさがって上げない日は
たいてい、頬の辺りに軽い凍傷を起こして何度も後悔しました。
火傷用の薬を塗ると翌朝にはだいたい痛みは治まっていました。

ブーツ
ソレルの例のものです。
インナーブーツはどんな寒い日でも必ず汗で濡れます。
そして、ほったらかしておくと翌日は指先が痛くて大変です。
かならず乾かしたほうが良いと思います。
日中の使用にはソレル+足先用ホッカイロはかなり有効です。

靴下
モンベルのウール、厚手
これを履く分を含めて2足分
濡れても履いて寝ている間に乾くし、臭くなることも余りありませんし、
2足あれば十分でした。
ウールの厚手の靴下はかさばるので少ないほうがいいです。

それ以外の暖
ジッポのカイロ
昨年、有効性が認められたので今回は2つ持っていきました。
昼間は使用しません。
夜、寝る前にオイルを半分だけ入れて腹巻のお腹と腰に入れて寝ます。
ぐっすりと眠れました。
オイル半分でも翌日の夕方ぐらいまで熱いので、
スマホが落ちた時にはカイロではさんでお腹に入れてました。
オイルを満タンに入れると丸1日半くらい熱いままなので半分で十分です。

ホッカイロ
今年も20個くらい持っていきましたが、1つも使いませんでした。
ジッポのカイロのほうが熱量がはるかに大きいですし、十分です。

②天候をしっかり把握する。
これは大事!
スマホでも予報は見れるし、道の駅で聞いてもいいし、
ガソリンスタンドでも、温泉でも、
「明日の天気はどうですかね~?」
と質問して嫌がる人はほとんどいないので、
ことあるごとに聞いて確認していました。
(常に移動しているので、それぞれで情報が違うこともある)

③臨機応変な進路変更や宿泊箇所変更
②との連動ですが、絶対に進路を決めきらないほうがいいと思います。
今日はここまで行かねばならない!と思うと判断を誤ります。
天気予報を見ながら今日は西へ、明日は東へ、
という具合に臨機応変に目的地を変えるほうが良いと思います。

④決して慢心、油断せず、用心を尽くす。
これは一番大事!!
今回、またもや慢心の結果、転倒となってしまいました。
北海道冬季ツーリングに限らず、油断と慢心はバイクでは絶対に禁物です。
逆に常に用心していればどんな道も安全だということです。


まとめ

北海道は雪も多いですが、それに対応する作業も迅速です。
国道に雪が積もっても必ず翌日には車が走れるようになりますし、
車が走れるところはバイクもたいていは走れます。
人里離れた山奥で野宿だなんてしない限り、特に心配はないと思います。
日本人が普通に暮らしているところを走るだけですから、
極端な無茶をしない限り、普通に走って、楽しんで、帰ってこれるところ。
手軽にアドベンチャー気分を味わえるけど、意外とそんなに大変でもない。
私はそんな風に感じました。

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コメント

No title

こんばんわ^
貴重な体験ですよね
次回は夏の北海道も満喫してください

No title

> メドベージェフさん
ありがとうございます。
夏の北海道!
やっぱ、北海道は夏ですね!笑

No title

コレは来年への備忘録か追従する者へのバイブルみたいですね。
準備と心構えの大切さを感じました。

たぶん、この苦労を乗り越えた達成感や素晴らしい景色や楽しめた体験がいっぱいあると思いますから、会えた時に火でも囲んで教えてくださいネ(^^)

追従する者っておるんかな(°_°)

No title

> shigezooさん
来年?いやいや、もうお腹満腹ですわ!
実は冬季北海道ツーに関しては、経験された皆さんがこうして後進の方への道しるべを書き残しておられます。
私もその末筆に加えてもらおうと・・・・・
冒険と呼ぶにはお粗末で気恥ずかしいですが、なかなか、ひょいとは出来ないことですので。
では、来週末にお会いしましょう!!

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