記事一覧

北海道冬季ツーリング 北伐 第四日

朝・・・・
窓を開けると雪が降り続いている・・・・
風もあるようだ。
昨夜から天気予報は稚内周辺では暴風雪だと伝えている。
このまま、この暖かい部屋でぬくぬくと過ごしたい欲求に駆られる。
ああ、どうしよう・・・・
このまま、雪が止むまで部屋に閉じこもっていても構わない。
自分がそれを良しとするか、否か、だけだ。

窓から雪を眺めていると、学校のチャイムがかすかに鳴っているのが聞こえてきた。
このゲストハウスのすぐ間近に小学校があるようだ。

このあたりの小学生はこの程度の雪や風などものともせずに、
長靴を履いて学校へ通っているのだ。
一番小さな1年生は、まだ6、7歳の子どもたち。
そんな幼い子どもたちが親の見送りもなしに、
一人で歩いて学校へ通っているのだ。
こんな大きな大人が、この程度の雪や風にひるんでいるだなんて・・・

よし、行こう!!
出発だ。
稚内の小学生に負けてなどいられない。

そそくさと荷物をまとめだし、出発を急いだ。
とりあえずは昨日到達できなかった宗谷岬。
それから、天気予報では安定的だといっていた道東方面に南下していこう。



みどり湯前
新たに降り積もった雪が地面を覆っていた。



みどり湯に宿泊を決める前、
実はこの北防波堤ドーム内にテントを張るつもりでいた。
そして、来てみてびつくり!!
ドームと道路の間には高さ1mほどの雪の壁があり、
バイクで中へ進入することなど不可能!
また、ドーム内にも吹き込んだ雪が、これも高さ1mほど積もっていた。
これでは、バイクを寄せることも、中にテントも張ることもできなかった。
改めて、みどり湯を選択して良かったと胸をなでおろす。



さて、夏場には来たことがあったが、冬場はどうなんだろう?
と気になっていた日本最北のマクドナルド稚内店。
記念撮影用のドナルドは・・・・
首だけが雪の山から突き出していた。



相棒と記念撮影。



俺も一応・・・・



いよいよ、宗谷岬へ向かう道
昨年も風が強くて往生したが、今年も同様だった。
ただし、この白兎は昨年の赤兎よりもパワーも重量もあるので、
風には負けず、前へ前へと進み続ける。



宗谷岬到着!

昨年はここにきて感極まって大声で雄たけびを上げたものだったが、
さすがに2年目になるとそこまでの感動はない。

ヘルメットの左半分とジャケットの左半分にだけ雪が積もっている。
横風がかなり強かったことがわかる。



階段が氷と雪で埋もれてしまい、上ろうとすると滑り落ちてしまう。



なんとか、這うようにしてよじ登り、
昨年と同じアングルで相棒を撮影。



階段に座れないので、寝そべるようにして撮影。



私が尊敬する間宮林蔵先生の像も入れて撮影。

今年もやりました。
冬季にバイクで日本最北端の地にたどり着きました。
他に何か目的があるわけでもありません。
ただ、再びここに来たかった、というだけです。
それ以外のなんでもないので、目的を果たした後はとっとと引きあげます。

さあ、ここからは昨年は経験できなかった、未体験ゾーンです。
宗谷岬から一路、網走方面へ向かって、海岸沿いを南下していきます。
天気予報どおり、天候が安定してくれることを祈りつつ・・・・



宗谷岬から約150キロ
日の出岬キャンプ場へ到着しました。
ここには写真のような素晴らしい展望台があります。
以前、ここを訪れたとき、この展望台は嵐に遭遇したときなどに
ビバークに使えるのではないか?と想像していました。
もしも冬場にも使えそうなら、ここまでたどり着ければ命を拾える・・・
と気になっていたのでやってきました。
使えそうです。
ここまで普通に除雪がされています。
一瞬で1mも降り積もったりしない限り、ここまでは来れそうです。
そして、ガラスのドアの中は暖房こそありませんが、安全で快適な空間でした。
夜9時以降は電気が止まる、と書いてありますから、
もしかしたら自動ドアも閉まって朝まで出れなくなるかも知れませんが、
外で暴風雪で苦しむよりはマシでしょう。

そして、なによりは、翌朝、晴れればとんでもなく素晴らしい朝日が拝めそうなことです。

今回は再下見というだけですぐに引き返しました。



サロマ湖も凍っております。



飯も食わず、ひたすら、ひたすら、走り続けました。
止まるのはトイレと写真を撮るときだけ。
写真も1枚撮るだけで大仕事です。
ジッパーを何本も下ろして、中に着込んだダウンのポケットの中から、
常にバイクと接続しながらフル充電しているスマホを取り出します。
そこまでやっていても、マイナス10度以下だと、数枚写真を撮っている間に、急に画面が真っ暗になって落ちてしまいます。
そうなったら、すぐにあきらめて充電コードをつないで、ポケットにしまい、
そして、またジッパーを何本も上げて、ネックガードで隙間なく覆い、
バラクラバ(目出し帽)をきっちりとかぶり、ヘルメットをかぶり、
目と鼻の穴以外のすべてが隠れているか確認してスタートです。
なので、ほんと、写真1枚撮るだけで10分ほどロスタイムになります。


美幌へ差し掛かったころにはすっかりと日は暮れてあたりは真っ暗です。
そして、美しい風景で有名な美幌峠を越えて、屈斜路湖を目指します。
夏、あれほど美しい美幌峠・・・・
冬はいったいどんな姿なんでしょうか・・・・
漆黒の闇に包まれた峠は、ただただ、ひたすらに怖いだけでした。

屈斜路湖に来たかった理由は、このコタン温泉に浸かりたかったから!
そして、その温泉のすぐ横にテントを張って、夜に二度、三度と湯に浸かりながら、頭にタオルを載せて酒を飲みたい!

という、勝手な願望をかなえるためだけです。
その願望のためなら、どんな苦労でも!
と思ってやってきたのでしたが・・・・・

夜のコタン温泉の写真を撮り、テントの場所を決めて、
バイクから荷物をすべて降ろし、その荷物をテント予定地に運び終わったころ・・・・

ここの管理人と名乗るおじさんがやってきて、
ハエを追い払うがごとく、私はこの地を追い払われてしまいました・・・・・

ここはキャンプ禁止なのだそうでした。
ああ、そうですか、知りませんでした。

仕方がなく、また全部荷物を積みなおして、
今度は同じ湖に面した和琴温泉を目指します。
そして、着きました。
でも、ここにもありました。
「キャンプ禁止」看板
とほほ・・・・・
ここも駄目ですか・・・・
じゃあ、最後に、池の湯を目指します。
ここも湖に面したところ。
ただし、湯温が低めなので、冬の夜にはちと、入れなさそう。
そして、到着。
湯温、駄目です。ぬるいです。風邪ひきます。
しかも、あたりはまったく除雪されていないのでキャンプもしにくい。
たまたま、近所の方が現れました。
キャンプ駄目ですよね?
ダメ!
ですよね。じゃ・・・・

結局、夏場は有料のキャンプ場の砂湯に行きました。
ここはコタンのおじさんが、砂湯ならキャンプしてもいい、と教えられていたのですが、
いちおう、最後まであきらめたくなかっただけでした。



真っ暗ななか、テントを張り終えました。
すでに時刻は21時を回っていたと思います。
そこから夕食作りです。
今夜は鍋にしました。



キャベツと牛カルビ焼肉用の肉を合わせてのお鍋です。
すでに味はついているはずですので、まあ美味しくできるはず。
ご飯も炊いて、夜の22時ごろ、ようやく食事にありつけました。

まあ、大変な一日でした。

ただ、この日、ひとつ学んだことがあります。

出発地の稚内は暴風雪の予報でした。
そのまま、宿にとどまり続けていれば、そのうち嵐は止んだでしょう。
しかし、私は進む力が残っていました。
そして、進み続けました。明るいほうを目指して。
すると、天気が回復するよりも早く、悪天候から抜け出すことができました。

時には嵐が止むまで、ひっそりと隠れなければならない時期もあるでしょう。
しかし、それでも自分に進む力があるのなら、あきらめずに進み続ければ、晴れ間は待ち続けるよりも早く訪れる。

そんなことを実感した一日でした。
バイクツーリングにはいろんな人生の教訓を教えられます。




スポンサーサイト



コメント

No title

お早うございます
これまた寒い場所にいますね
露天入ったんですか出たら凍り付きますよ

No title

積雪は思ったほど多くないんですね 風で吹き飛んだのかな?

だんだん写真のセローが頼もしく見えてきますね

No title

> 47uF16vさん
場所によりまちまちですね
除雪してないところは山のような雪ではいることすらできませんから

No title

> メドベージェフさん
今回は露天風呂を楽しみに来ましたので、

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

MAX

Author:MAX

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR