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Chris Birch という男 その9

さあ、坂を途中でギブアップして降りてくる、ということを学んだからには、
次は坂を上るトレーニングが始まるのか???
これは徐々に恐ろしく、いや、楽しくなってきたぞ!
(前者:心情、後者:見栄)

まだ入ったことの無いコースの奥へ進む。
そこにはいろいろなシチュエーションが用意されていた。
きっと先生が見つけて用意してくれていたところだろう。
さあ、ここでどんなことするの?

思っていた通り、登坂のレッスンだった。
確かに登坂の方法
を教えてくれるのだが、内容はこれもまたユニークだ。
実は坂の上り方は過去と現在では違っているという!
昔は、バイクが後ろへ転がる、つまり「まくれる」のを防ぐため、
できるだけ上体を伸ばしてフロント加重で上がれ、といわれてきた。
ところが、現在は違う。特に車重の重いビッグオフにはそれは当てはまらない。
胸をタンクに近づけ上体を低くして、三角形を縮めた形でリア加重とする。
すると、よりリアタイヤにトラクションが掛かり、リアが空転することなく登っていくことができる。
これが、上体を伸ばしてフロント加重にすると、リアのトラクションが減りタイヤは空転してしまうことになる。

登坂の良い例


上体を低く、三角形を縮めてできるだけリアタイヤに加重する。

登板の悪い例


上体を伸ばし、フロント加重になっているためリアタイヤは加重が抜けて空転する。

これも坂が急すぎて「まくれそう」になった場合は重心を前に移動して防ぐことが必要。

この程度の坂であれば、スピードを殺してゆっくりとリアタイヤのトラクションだけで登りきれる。
また、これより急な坂でトラクションだけでは上りきれない場合、アクセルを開けて坂の入り口までにしっかりと加速をする。
このとき、坂に掛かったところでサスペンションはグッと縮んでいく。
(うんうん、イメージできる。)
あとはこのサスペンションが伸びようとする力がリアタイヤのトラクションとなり、しっかりとタイヤが食い込む。(???・・・・イメージができない・・・・)

 坂をある程度上ったところでゆっくりとアクセルを絞っていき、後はサスペンションが伸びる力のトラクションと惰性で登っていく。
坂の終わりではジャンプしてしまわないようにゆっくりとスピードを殺す。

まあ、聞くは易し・・・・ですが、やはり坂の上の先の見えない場所へ向かって一気に駆け上がるのは結構勇気がいるものです。
これはなにかのトラウマなのでしょうか・・・・
どうしても、その先を見ないと安心できないのですが、先生は進め、進め、と送り出す。
あのやさしかったクリスが、なんだか「プライベートライアン」に出てくるミラー大尉(トム・ハンクス)に見えてくる。
ああ、「もう行くっきゃない!!行くっきゃない!!」
ここは「スチュワーデス物語」の松本千秋(堀ちえみ)です。
「私はドジでのろまなカメです!!」
「教官!!!私をどんどんしごいてください!!

とヘルメットの中で叫びながら見えない坂の上に向かって登っていきます。
姿勢を低く、そしてリア加重、ゆっくりとトラクションを掛けながら登り続ける!
「あ、いけた」なんてことない平地が坂の上にありました。

続いて、アクセルを開けて加速しながら登り、途中から絞って登りきる。
これも、一度は登り切ったのでなんてことなく終わりました。
それよりもぐるりと回って下ってきてスタート位置へ戻るまでの道が、妙に楽しく飛ばしてしまいます。

さあ、何本か同じことを繰り返した後、今度は違う場所へ導かれます。
おお、今度はどこへ行くのやら・・・・

次に見えたのは目を覆いたくなるような上り坂・・・・・
え・・・うそでしょ・・・・まさか、ここじゃないよね・・・
いやいや、ここは行けないっしょ・・・・・

なんか、クリスは説明しながら「じゃあ、見てろよ」と言って走っていきます。


先生はなんてことなく登っていきますが・・・・これは普通の人にはなかなかできないことです。

一応、先生の話を要約すると、
この坂の中央付近はごろ石だらけでトラクションがなかなか掛からない。
しかし左側は砂地で、しかもキャンバー(傾き)があるのが、ラインを選ぶならこちら。
バイクを山側の左へ倒して、右脚にしっかりと加重して右へずり落ちないようにする。
そのうえで、一気に頂上まで駆け上がる。
ラインどりも重要。今、目の前の障害だけを見るのではなく、さらにその先の障害、その次の障害を見ながら、ラインを頭の中で考えて、常に一番易しいラインどりを選択していく。
目の前の障害を越えることだけを考えていると、それを超えた瞬間にすぐに次の障害に当たり、コントロールできなくなっていく。

今度はやることが突然増えます。
これまで習ってきたことの応用ですが、それを全て融合して出し切らないと達成できません。

いよいよ、我々の番です。
そして・・・・またもや、転倒者が続出・・・・完全に意気消沈しながらも・・・
「きょうか~~~~ん!!」(堀ちえみ風に)
絶叫しながら突っ込む!
1本目は坂の途中で砂地にスタックして教官にバイクを下してもらいました・・・
2本目、一気に登り切ります!
OK!OK!教官がほめてくれています。
調子に乗って一気に通り過ぎましたが、そのまま右の崖から落ちそうに・・・おお、怖い。
3本目、今度もOK!そしてまたもや、崖から!!なんとか踏みとどまりました。
見てしまうと、必ずそっちへ行ってしまうバイクの恐ろしさよ!
なんとか、無事に合計5本ほどこなして終了です。
みんなもかなり苦労をしておりましたが、互いに励ましあいながら乗り切りました。
達成感が半端ないです。

最後にクリス先生が我々にデモライドを見せてくれました。


やはり、素晴らしい!!



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